のの子のつぶやき部屋

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【BL】ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』3巻感想 乙女な矢代

 待ちに待った3巻発売おめでとうございます!

 発売日にアニメイトに駆けこんでとりあえず通しで5回くらい読んだ。

 まだまだ物語を掘り下げるには読み込みが足りないけれど、取り急ぎ自分の感想を。そして3巻を読んで1巻2巻のここまでの展開も改めて考えてみた。安定のネタバレ&深読み。あくまで私はこう読んだよってだけなので感想はそんなに深く考えずに読んでください。人それぞれの読み方があると思うので。

 

 

 

 

 

 もう…矢代が乙女。

 まじで巻末で久我のいった「あれで本人すらわかってなかったら超恥ずかしいな。さすがにそれはねえだろうけど」これ。

 いえいえ久我くん。矢代は絶賛その超恥ずかしいやつ状態ですよ。

 

 矢代が百目鬼のことを好きなのかどうなのか2巻までは結構曖昧だと思っていたけど、3巻読んで、もう一目惚れに近いくらいで実は最初から好きだったんじゃないかと思えてきた。

 矢代は百目鬼に対しては始めから他の人とは対応が違ってた。部下には手を出さないはずの矢代が、なんの気まぐれか自分の「タイプ」な百目鬼を「すげえ気に入った」といって初っ端からアレなことをいたす。

 そう思うと最初から百目鬼は矢代の内にスルリと入り込んでいた。

 それは矢代本人も、気が付かない内に。

 

 

 3巻を読んで1巻を読み返すと非常に面白い。

 3巻では完璧にお互いに恋焦がれている二人。二人共恋い焦がれすぎて気持ちのコントロールもできていない。

 いつの間に二人の恋心はここまで進行していたんだろう。

 この二人はお互いのことをいつから好きになったんだろう。

 

 二人共一目惚れに近い形で惹かれ合っていたのは間違いないんだけども、それがはっきりと形をなしてきたのはいつだろう?と考える。

 百目鬼は1巻の時点では矢代はまだ強く憧れる存在という感じのように思う。惹かれているのは間違いないけど、まだ決定的に自覚してはいない。

 2巻で二人の関係が動き出して、百目鬼の気持ちにも変化が起こる。しかし、あそこ同様気持ちも鈍い百目鬼が2巻の時点でも自覚というまでに至っているかは謎。

 でも2巻で、百目鬼に目に見えて明らかな変化が起こった。

 発端は三角さんが百目鬼をけん制するために矢代に言った一言。

「惚れた相手と一度も寝たことないもんなぁ」

 これ。

 これを聞いて、百目鬼は寂しげな矢代の顔を思い出し、どうして…と思う。

 あの感情的に鈍い百目鬼が、何故?どうして?という疑問を自発的に持つというのはかなり大きな変化だ。

 百目鬼だって怒ることはある。感情的にならない人間ではない。特に家族の問題に関しては百目鬼は触れてほしくない部分。そういうところにズカズカ踏み込まれると百目鬼だって怒る。

 でも百目鬼に芽生えた「どうしてわからないんだろう」という苛立ちは瞬間的な怒りの感情と比べると、非常に情緒的で、百目鬼にもそういった人並みの普通の感情があることに気付かされる。

 でもこの苛立ちが矢代への恋心から来てるとは百目鬼はやっぱり気づいていないかな。この時でもそこまでまだ考えが至っていないような気がする。

 

 そしてこの三角さんの「惚れた相手と寝た事ない」発言は、3巻の矢代の乙女な言動にも大きく関わってくる一言で、3巻を読む上で私的にすごく重要なワードだと思う。

 

 百目鬼がやっと気持ちが動いた、というか人並みの感情を取り戻したかなと思ったところで矢代が襲撃される。

 震えるわんこ。

 ここで、好きという気持ちと守りたいという気持ちがごちゃまぜになって、また百目鬼の気持ちを一歩進ませる。

 百目鬼は矢代の存在に依存している。自分の存在価値を矢代に求めている。すでに矢代は百目鬼の精神的主柱とも言えるくらいの存在になっていて、なくしたらもう生きていけないと思うくらいに思いつめているのはないだろうか。

 百目鬼にとって、矢代は自分を受け入れてくれるただ一人の人…と思っているのかな。百目鬼の生きる意味はもう矢代の存在と同義だ。そんな矢代を失うことは百目鬼にとってはアイデンティティの喪失と同じこと。

 百目鬼が矢代にそこまで惹かれる精神構造が私は実はよくわからない。百目鬼はただ矢代が好き。ただただそれだけの存在だ。どうして好きなの?とか何故好きになったの?とか考えてもよくわからない。だって物語においてそういう存在だからというしかない。

 そういう前提のキャラと考えて話を考える。

 そして3巻で、ようやく肉欲を伴うことで百目鬼にも自覚が芽生え始める。

 「自分でもどうにもできない」感情に動かされ、行動する百目鬼。だがそこに矢代を愛しているという自覚があるのか?

 うーん。

 百目鬼が矢代にどうしようもなく惹かれているのはそれは間違いないんだけれど、どこか揺れている、というか。

 好きになってはいけない人、とは思ってはいないはず。

 ただ好きでいたい、と百目鬼は思っていた。

 尊敬している、守りたい、そばにいたい。

 でも、そこに肉欲というものが芽生え始めて、百目鬼は自制が出来なくなってくる。

 ただ好きで、見つめて、そばにいられればそれでいい、という尊敬と忠誠心が強かった恋心から明らかな変化を迎える。

 でも、百目鬼はそういう欲を持ちたくない。矢代に欲情してはいけないという気持ちも強く持っている。

 好きな人に触れたいと思う気持ちは正常な恋心でなにもおかしいことではない。でも百目鬼はそこに罪悪感を感じてしまう。

 矢代に簡単に煽られて、手を伸ばしてしまう自分。

 それを「汚す」と表現した百目鬼の脳裏にあるのは、自分の父親のことだ。

 百目鬼は間違いなく父親の事件で心に傷を抱えている。事件のせいで性的に不能になったと描かれてはいるものの、今までそこまでその問題を作中で深刻に描写したことはなかった。

 でも百目鬼は間違いなくトラウマを抱えている。傷ついている。自制できない自分を妹を犯した父親と重ねて考えてしまう。

 性的不能になった時には「自分は父親とは違う。そう思えた」といってある意味安堵した百目鬼。でもなくなったと思っていたその性的欲求が蘇ったらどうなるのか?

 そうして百目鬼は自分と父親を重ねて見てしまう。自分も父親と同じようになってしまうのではないか、という不安や恐怖が百目鬼に生まれたのかもしれない。

 矢代を「愛したい」ではなく「汚したい」と表現した百目鬼の心は、間違いなく欠けていて、深く傷ついている。

 別に百目鬼は矢代に酷いことをしたわけでも、傷つけたわけでもない。実際にはちょーっと抑えこんで下の処理のお手伝いしただけだ。

 たったそれだけのことで頭を抱えるくらいに百目鬼は思い悩む。

 自制心をなくして突っ走ってしまったとき、自分は父親と同じように力で支配する人間になってしまいはしないか。

 百目鬼にとって欲を抱くこと、それそのものが罪悪感を抱かせることになってしまっている。

 今後、その心のトラウマが晴れない限り、百目鬼は矢代のことを身も心も愛することはできない。

 

 うーん。思った以上に百目鬼の心の闇も深いかも。がんばれ百目鬼

 でも、百目鬼は矢代のことを強くて優しくて綺麗、と思っていて、そういう対象を汚したいと思うのも人間の真理のようにも思う。あと矢代の存在が被虐的で、だから自然と「汚したい」って言葉が出るのもわかるというか。

 ちょっと百目鬼のトラウマ深読みしすぎかな?

 まあ、なんにしてもいつか百目鬼が立ち上がる日がくることを願う。

 

(※追記※

 今更コミックス裏のあらすじ読んで、あーーって思ったので書いときます。

『真誠会若頭の矢代は、男なら誰でもいい淫乱と噂される男だったが、部下には手を出さないと決めていた。
だが、付き人兼用心棒の百目鬼だけは例外だった。
性的に不能で感情を見せない百目鬼の存在は何をしても
性的対象として見られることのない安心できる存在のはずだった。
一方、何者かの銃弾に倒れた矢代を目にした百目鬼は、自分の想いがなんであるのかはっきりと理解した。
矢代のために変わることを決意した百目鬼と、それに戸惑う矢代。
ふたりの関係が変わり始めた!?』

巻末が答え合わせ状態じゃないか…。これ読んでからまた本編読んだらまた感想変わってくるかも。

このあらすじ通りに読めば、百目鬼ははっきりとそういう尊敬や憧れを超える好きって想いを自覚してて、矢代はまだ気づいてないってことだもんね。)

 

 

 

  矢代のことは最後に書きたいので、次は物語の展開。ヤクザの抗争とかについて。

 私、ヤクザ映画とか北野武監督のすらみたことないし(見たいと思ってるんだけど)その手のジャンルには造詣が深くない。

 だからかはわかんないけど、この辺結構リアルに感じてる。

 この辺の話読んでると、本当にこれBLか…?って思えてくる。描き方も結構青年誌的な描写だと思う。泥臭くて、汚くて非情なヤクザの世界だ。

 この世界で矢代の敵となる平田。私この人嫌いじゃないです。敵に魅力がないと物語が引き立たないからね。

 ヤクザとしてある種潔癖なこの男はどうしても矢代の存在を認めることができない。

 ましてや真誠会の組長である自分を差し置いて三角は真誠会若頭、つまり平田の部下である矢代を上層組織の道心会の若頭、三角の後継に据えようとしている。このままいけば三角が道心会組長になり、矢代が若頭。では平田はどうなるのか。真誠会の組長という今の地位も、矢代が道心会若頭になったときには矢代の部下ということになってしまう。

 そんなことは平田のプライドが許さない。

 ましてや、矢代を組に入れた時から見ていた平田にとって「あの矢代」が自分の上に行くことは我慢がならないだろう。

 矢代が優秀だということは認めつつも、それは金を作る才能に長けているというだけでヤクザの何たるかをわかっていようはずもない、と平田は矢代を見下して、蔑んでいる。仕事ぶりは評価するが、決してやくざとして認めはしない。

 まあ、あの若い時の矢代を知っていたらそう思うのも当然という気もする。

 

 そしてそんな平田に嵌められた竜崎。

 今回この人がなんと意外に健気キャラということが判明し、大変美味しいです。まあ言葉通りの健気ではないのだけど。

 竜崎は矢代を潰す道具として馬鹿なくらいまんまと平田に嵌められてしまう。

 うーん。平田が竜崎に薬の取引を持ちかける場面で竜崎がどう思ってそれを引き受けたのかがいまいちわからない。

 全く乗り気ではないように思えるのに平田に矢代を引き合いに出されて、竜崎は苦い顔をしながらも了承してしまう。

 平田は端的に言えば竜崎を今の松原組よりも大きい組の若頭に据えてやるという提案をする。それは今の矢代よりも上の地位になる。そうして薬の取引を引き受ける。

 矢代になんらかの強い思い入れがある竜崎。竜崎が矢代に対して抱いているのは何なのか。

 竜崎は矢代のことを竜崎なりに認めている。隣に好敵手的な立場で並び立ちたい、追いつきたい、そう思っているのかな。

 まあ、どう思っているかは結局のところはっきりとはわからないけど、矢代を殺せと命令された竜崎はひどく動揺する。

 そして見た昔の夢。

 『雑巾じゃねえって言ってんだろ』

 という比喩的なセリフ。

 竜崎はこの頃から矢代のことをそこまで嫌ってはなく、ある意味では情も抱いているのではないだろうか。

 窓に凭れて風にあたる矢代を見る竜崎の目はどこか同情しているようにも見える。

 なんだかんだで矢代と竜崎の付き合いは作中では影山の次に長いことになる。竜崎は矢代に対して何を思っているかははっきりとはわからないが、矢代を殺したくはないと思っている。

 これは竜崎がただのビビリで人を殺せない男というわけではない。竜崎のうちにある矢代への何かがあるから竜崎は葛藤しているのだと思う。

 それに平田にうまい具合に利用されたという怒りも当然あるのだと思う。このまま平田の思い通りに矢代を殺して、ただの捨て駒にされるわけにはいかない、と竜崎は反発する。

 普通に考えて、矢代を殺したことがバレれば竜崎には先がない。矢代は三角さんのお気に入りなわけだし、そんなヤツを殺したらどうなるかなんて馬鹿でもわかる。

 でも竜崎は薬の取引に手を出してしまった。それがバレても竜崎には先がない。でも平田の思い通りにはさせないと竜崎なりの抵抗を続けている。

 …なんかこうやって書いてると竜崎に死亡フラグが立っているような気がしないでもない。竜崎に死んでほしくはないなー…。

 矢代と百目鬼に萌え萌えしてないで、この辺の事情も把握してないと話しに置いてけぼりになってしまう。

 平田にそそのかされて竜崎に差し向けられた七原も竜崎が残した留守電を聞いてようやく真相に気がついたようで。意外に七原の行動が今後のキーになってくるかも。

 三角さんも平田の思惑に気がつき…平田フルボッコフラグが立ったような…。一番怒らせたら怖いのは三角さんだと思う。

 

 

 そして。

 3巻の矢代の心の変化について。

 最初に書いたとおり、矢代がここに来て超絶乙女化した。

 だんだんと一途な百目鬼にほだされてきたのか、なんなのか。

 

 百目鬼が矢代への思いを自覚し始めて、妙に意識しだすようになって矢代に対して今までとは違う態度を取るようになる。

 矢代はそれが面白くない。

 最初の『お手伝い』のシーンで、「お前が嫌なんじゃねえのかよ」ってあの映画館で拒否されたときににすでにへそを曲げていたことがわかる。

 そして百目鬼が言った、

「頭の手足になり、頭の望むことをするだけです」

 という発言が矢代は気にかかっている様子。

 百目鬼が背中向けてお手伝いしてるシーンで、矢代はその背中をみて、暴れまわる百目鬼を連想する。そして頭の手足となり、頭の望むことをするだけですという言葉を思い出す。

 矢代の命令を当然のごとく受け入れる百目鬼

 お手伝いも勝手に気を回して、嫌々やってると思ったから矢代は百目鬼に、もういいと言って止めさせた。でもそうしたら百目鬼がいきなりぱっくり来たから矢代さん吃驚仰天みたいな。

 だが、矢代が抵抗してもがむしゃらにご奉仕する百目鬼。エロい。あの寡黙な朴念仁が一生懸命矢代のあれを咥えて…(以下自重)

 その後、刑事の情報と引き換えに体を差し出す取引をする矢代。

 ここで百目鬼は部屋の外で待つという。矢代はそれも気に食わない。

 ここで矢代の本音がぽろぽろこぼれ出す。あの矢代が自分でも発言を制御できないという状態。

 これが恋する乙女(乙男?)でなくてなんなんだと…。

 目をそらす百目鬼、後ろを向いて顔を見せない百目鬼、なんで見ないのか。

 そして、百目鬼は「見たくありません」と言う。

「でも、やめてほしいとは言えません。それがあなたのしたいことなら」

 ここで百目鬼は矢代のことを「頭」ではなく「あなた」っていうんだよね。「あなた」これも心境の変化か。

 そんな百目鬼になんとも言えない表情を浮かべる矢代。見たくないと言われてショックなのか。

 で、最高の下種野郎登場。井波。組対の刑事。ヤクザ嫌い。でもヤクザと紙一重(もしかしたらヤクザ以上)の屑野郎。漫画の展開的にはおいしいキャラではあるが本当に下衆い。でもこいつには百目鬼が一発、か二発か三発か入れてくれたから溜飲が下がった。よくやった百目鬼

 でも井波に存分にいたぶられる矢代も色っぽいですよね…。はい、すみません。

 終わったあとに消化不良…だった矢代は百目鬼に部屋の外に出てろと言う。今までそんなことは言ったことがないのに。

 それに対して、百目鬼はここではいつものように素直に「はい」とは言わない。せっかく杉本に頼んで一人で入れてもらったのに、出て行きたくない百目鬼

 あれ?と思う矢代。ここでもちょっとした心境の変化が?

 そして2度めのお手伝い。

『忠実すぎんだろ…』と矢代は百目鬼の行動に戸惑う。ここに至っても矢代は百目鬼が自分に向ける好意からそれをしているとは思ってはいない。

 思わず舐めてと要求するも、矢代は百目鬼に本当はしてほしくない、というかしたくてしてると思ってないからやらせたくない。無理すんなって思ってる。

 あの、矢代が。欲望に忠実過ぎるくらい忠実な矢代が、百目鬼には無理すんなって思ってる。

 矢代は好きな人に対してはとことん弱気になってしまうタイプらしい。だから百目鬼にも強く言えずに押し切られてしまう。

 そしてお手伝いのときには決して矢代の顔をみない百目鬼。以前矢代がオナニーしているその表情をみてあのままでは勃ってしまう気がした、と思った百目鬼。だから百目鬼は矢代の顔を見ない。百目鬼なりの精一杯の自制かな。

 あと漫画的な伏線というか、1巻での矢代「お前がヤりたくってしょうがねーって顔すんのちょっと見てみてーな」という発言がここにかかってくる。

 ヨネダさんは百目鬼が本当にヤル気をだすその時まで百目鬼の表情は取っておくつもりなんじゃないかな?

 

 そんなこんなで今度は最後までいくんだけども。

 その後も矢代の興奮が収まらない。

 百目鬼に体を拭かれて、触れられて再燃してしまう。触れる手。肌を掠めるネクタイ。

 今度は百目鬼におつかいを頼んで、部屋から出す矢代。

 でも百目鬼を思い出して高ぶってしまう体。

 

 ここで思い返すのはあの三角さんの言葉。

『惚れた相手と一度も寝たことないもんなぁ』というこれ。

 つまり惚れた相手に触れられたら、矢代はこうなってしまうと…。

 でもなんでそんなに意に反して体が燃え上がるのかが矢代にはわからない。わからなくて戸惑っている。

 ……なんという乙女。萌える。可愛い。矢代が可愛い。

 これで、自分の気持ちを自覚して、百目鬼に抱かれる時がきたら矢代はどうなっちゃうんだろう…。

 妄想するとすごく…たのしい。

 

 

 3巻でついに二人の内面にも変化が起こり、これから関係が加速度的に近くなっていく予感がする。続きがたのしみすぎます。次巻がでるのはまた1年以上先になると思うけど、気長に待とう。

 

 最後に個人的に萌えた細かいシーン覚書。

・病院で矢代の着替えを手伝う百目鬼。ここで見える二人の関係性がすごくいい。

・七原との電話での会話シーンの矢代の「痛えよ。痛えに決まってんだろ。何発ブチ込まれたと思ってんだ」っていうセリフ。多分ぞんざいな感じの口調で、なんかエロい。

・矢代が銃をぶっ放してるときに矢代を庇うように伸びる百目鬼の手。そのあと何故か照れる百目鬼

・暴れまくる重戦車百目鬼

百目鬼のネクタイ捕まえる矢代。乙女か…。

・竜崎の夢で「惚れたりとかもういい」といってちょっとおセンチになる矢代。

・「今からケツにお注射されにいくとこなんですが」

・所々ですっと矢代の前に立って壁になる百目鬼。井波のこともすぐに気がついて守ってる。健気。

・井波の口を物理的に塞ぐ矢代。これ以上百目鬼を傷付けること言わせないって?乙女k

・矢代のシャツが血で汚れたって知って、切れちゃう杉本。子分可愛い。

・お手伝いの時に矢代の太もも抱え込む百目鬼

・矢代が百目鬼にメロメロなのを知ってショックをウケる影山。

 

以上。

 また思いついたことあったら追記するかも。

 

 

 

書評とか感想とか見ててこれがびびびっと来たのでリンク貼っときます。

自分用:フリーライター(主にヤクザ方面)鈴木智彦さんが「囀る鳥は羽ばたかない」(ヨネダコウ著)を語る - Togetterまとめ http://togetter.com/li/823848 

 ヤクザ漫画としてこういう読み方があるのか…とこっちが目から鱗。

 

囀る鳥は羽ばたかない(3) (H&C Comics ihr HertZシリーズ)