【BL】最近読んだものまとめ2
おげれつたなか『恋とはバカであることだ』
恋とはバカであることだ (ビーボーイコミックスデラックス) (ビーボーイコミックスDX)
- 作者: おげれつたなか
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2014/06/10
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (5件) を見る
表題作と他2作品の短篇集。
面白かった。ストーリー的にはズドーンと来る萌えや感動はなかったものの、それぞれの作品でキャラが立っててよかったです。
一番良かったのは泣けない嘘つき。猫かぶり受けが攻めに地の性格がバレて、失望されたくなくてイジイジする話。個人的に好きのベクトルが受け→→♡←攻めくらいの感じが萌えるんですが、この作品ではとにかく受けが攻めの男の子が好きで、嫌われたくなくて根はヤンキー気質なのに頑張って優しい健気な子を装ってるのが可愛い。
あとあっさり系主流の最近のBLでは珍しい青年誌っぽい絵柄で、おしゃれ系の写実っぽい絵とも違って、悪く言うとちょっと泥臭い絵。こういう絵でBLって今まで読んだことなくて新鮮でした。
これが作者の地の絵なんですかね?最近BL読んでると、絵柄であーこの人は◯◯の同人誌とか描いてた人かな―とかすぐわかるし、BLに限らず他作品の絵に似通っててどっか既視感あるってこと多いですけど、そういうのも無かった。
表情の描き方が独特でなんか味のある絵です。うまいけど、結構濃いから苦手な人は苦手かも。
今回面白いは面白いんだけど、短編読んだ限りでは長編まで読もうとまでは思わなかったかなーという感じ。それでも今後に期待。
高永ひなこ『不器用なサイレント4』
加賀見×相良のCPが好きで4巻まで読んだけどもう続刊はいいかなーって感じ。
やっぱりBLってくっつくまでが面白いから、付き合って以降の話ってよっぽどの萌えが無いと楽しんで読めないです。相良の恋愛にも一応の決着はついたし。よかったよかった。
天禅桃子『無防備、衝動 あるいは初恋』
最近と言いつつ、読んだのは1月くらいだった。なのでそういやー読んだな―って感じです。
全編読んだけど、1回読んだ後は読み返したりはしない作品ですね。キャラ設定的な萌えはあるんだけどその先はないかなー。
絵も下手までは言わないけどあんまり上手いようには見えない絵なので、絵で読ませるタイプでもない。最近のBL傾向として、結構生っぽい絵が多いから、線が柔らかくて肉感がある絵に目が慣れてきたんでこういう直線が多い固い絵が下手に見えてしまう。
他作品も評判はいいんだけど、お金出して買おうとまでは中々踏み切れないかも。
彩景でりこ『純愛えろ期』
『チョコストロベリーバニラ』を読んで、こんなエロスを描くBL漫画家がいるとは…とちょっと感動して、過去作品も読んでみましたが。誰しも最初から漫画を描くのが上手いわけではないのだなと思いました。
でもやっぱりエロ描写に関する拘りはすごいです笑
エロシーンはものすごい上手い。エロいです。エロ。
でもチョコ~で感じたようなどこかモダンっぽい雰囲気というかなんというか。そういうのはなくて、ただのどエロでした。特に表紙のカップルね。メガネで方言って中々のもんです。
再田ニカ『うーたんとふみ』
作者萌強すぎてきつかったです。
攻めが完全に作者の投影で、中身は受けに激萌えしてる腐女子って感じ。作者のツイッターネタを延々と見せられているような感覚がして、題材的には悪くないんだけどキャラに全くついていけなかったです。
作者の萌えを漫画で表現するのは当たり前だと思うんだけど、内田カオルの萌え爆発の忍者は良くて、この漫画ではダメな理由はなんだろう。
でも一応ストーリーらしきものもあるにはあるし…。うーん。
でもこういうのはpixivに描いててくださいと思う。逆に内田カオルの漫画がpixivにあったら、いや本で出してってなると思う。なんでだろうね。
まあ、なんていうか逆に安い同人誌を買ったと思えば悪くないかも。
絵はすごーーく上手いのでもったいないですね。
マイルドに書こうと思ったけど結局やっぱり辛口になってしまった。