のの子のつぶやき部屋

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【アニメ】学園戦記ムリョウ ゆるくてハードなSF

 

 

 tvkで「男泣き!ロボットアニメ特集」っていうのやっててその中で何故か学園戦記ムリョウの1話も放送されました。

 普及版BD-BOXの宣伝企画らしいです。

 

 佐藤竜雄監督のTwitterをフォローしていたのでテレビ放映は知っていたのですが、ま、そんな盛り上がらんだろうと思ってました。

 だから、いつも調子でダラダラ休日を過ごし、いつの間にか寝てしまって、起きたらテレビ放送終わっていた…笑

 そしたら、なんとムリョウのワードがTwitterのトレンド入りしてたとかで。

 

 盛り上がってんじゃねーか!

 

 流石NHKアニメというかなんというか。目立たない割に結構みんな覚えていたんだなーと。

 ワンパンマンでサイタマが宇宙に行っちゃったときもムリョウのこと話題にしてる人がいたりしたし。隠れているけど、ファンはいるんですね。

 サイタマとムリョウくんが戦ったらどっちが強いのか気になる所…。どっちも生身で宇宙にいけるスペック笑

 

 というわけで懐かしくなって今BD見ながらこのエントリー書いております。

 前に出たBDBOXは生産終了してプレミア化していたみたいですね。普及版でて良かった。

 監督のツイート見ると、放映から15年で黒字化したとか。当時のNHKBSの放送フォーマットに合わせて作ったのでそれでかなり予算食っていたそうです。

 

 

 監督自身ムリョウはライフワーク的に思っているらしく、ファンに対しては出来る限りのことをしてくださるので本当にありがたいです。

 円盤が売れれば続編も…と期待したいですが、まあ無理でしょうね。ナデシコステルヴィアでさえ続編企画がないんだし…。

 でもずっと待ってます。いつか何かの企画が動いてくれればいいなー。最近はオリジナルアニメも監督されてないのでちょっと寂しいと思う。

 サトタツ監督はやっぱりオリジナルでこそその魅力が発揮されると思うし。

 

 監督作品の中でも一番ムリョウが好きなんだけど、何がいいって緩いのにハードSFっていうギャップだ。ってかこれは他の監督の作品にも共通なんだけど。ムリョウが一番緩くて一番ハードなSFだと思う。

 ハードなSFっていうのは設定的にという意味でね。

 

 銀河の辺境にある太陽系惑星の地球。宇宙規模で見れば未開の星。銀河連邦は地球人が連盟に加入できるほどの知的生命体であるかを審判している。有史以来地球外生命体と唯一コンタクトを取り、地球を守ってきた天網の民。銀河連邦とそれと敵対する宇宙連盟。審判者とその審判の結末。

 実は人類存亡の危機だったんだけど、子供の頃にみた時にはこの辺のSF設定がいまいちわかっていなかった。

 今見ると、この政治的な「宇宙外交」が面白くて面白くて。メインは少年少女の成長物語のジュブナイルなんだけど、このアニメは大人たちがみんな「大人」なのがとても安心する。

 ムリョウの世界観は、大人が守ってあげるから子どもたちは出来る限りのことを自分たちでやってみなさいっていう、見守られている感がある。ヒーローもののアニメの主人公は何かと大人に責任を押し付けられることが多いけど、ムリョウではキャラクターの親たちや学校の先生たちが子どもや世界を守ろうと必死になっている。アニメの世界では省略されてしまう事が多い大人という存在。でも、このアニメは子どもの世界と大人の世界があって、たまに垣間見える大人の世界がこれからの少年たちの道筋を示していて、「今」の先にある未来がありありと見えてくる。子供の世界の先に大人の世界が待っているんだというのが実感としてわかる。子どもが大人へ向かってきちんと成長していくのがわかる。

 そういう稀有なアニメだ。

 

 滅茶苦茶良いアニメなんだけど、如何せん絵面は地味なのであまり話題にならない(^_^;)

 巨大ロボものとしては正直どうかな、と思うけど人間模様で見ればこれ以上ないくらいに面白いと思う。

 

 というわけで、みなさん。

 BDBOX普及版買いましょう!

学園戦記ムリョウ Blu-ray BOX(普及版)