【雑記】漫勉。萩尾望都の巻
漫勉。第2シーズンがいよいよ始まりましたね。
この日を楽しみに待っていました。
第2シーズン第1回は萩尾望都先生。少女漫画界の神。
本当にNHK、浦沢先生、そして萩尾先生ありがとうございます(ToT)
漫画家の作画風景を撮影して、その映像を見ながら浦沢直樹と漫画家が対談するという形式のこの番組。
こんな番組に萩尾望都が出演とか、興奮するなという方が無理な話で。
作画作業すごかった。御年66歳で、午後1時から深夜3時まで休みなしで描くって…。この方はプロを越えて、やっぱり天性の絵描きなんだなと思った。
番組内での萩尾さんの生い立ちとか漫画を書き始めたきっかけとかは他の対談集とかでも読んだことあるから驚きはなかったんだけど。
実際に話している萩尾さん見ていると、やっぱりこの方は基本的には「萌え体質」なんだなと実感。自分の好きなものを語りたいという人。その延長が漫画を描くということなのだろう。
前から結構オタク気質というかマニアっぽい方だなとは思っていたけど、自分の中の萩尾作品の印象とご本人の印象が解離しているもので中々よくわからないと思っていたんだけど。でもやっぱり、理性よりは感情の人なんだなと納得した。
勝手に理性タイプで、キャラはコマとして自在に動かしていけるタイプの漫画家なのだと思っていたけどそういうわけではない。
ストーリー構成が緻密すぎて、感情優先で感覚的にかけるものじゃないと思うけど、萩尾さんは多分理性と感情両方の人なんだと思う。
本当の天才。
キャラ萌えしつつ、ストーリーも面白いものかけるってすごいことだと思う。キャラ愛が強い人はそっちにストーリーが引っ張られて収集付かなくなってくるパターンが多い。
萩尾さんの漫画ってストーリー先行で、そのレール上にキャラが居るから、一見キャラが作品内の舞台装置的に見えて(役割を割り振られている)すごく理性的に思える。
でも今回の番組内で萩尾さん何回も「キュンキュン」と言っているし、キャラへの愛情は強いはずなんだけど、なのにストーリーはキャラに引きずられていない。
対談集だと、メッシュがすごく好きで、好きなキャラは描いてると何しててもかわいいかわいいって感じ、とあるし。
逆にジェルミは最後までよくわからないままで終わってしまって、可哀想なことをしたとも言っていた。
コトバのあなた マンガのわたし 萩尾望都・対談集 1980年代編
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
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対談集は多分これかな?
しかし、可愛いと思うキャラや好きなことを萌え心のままに書いて、面白い漫画になるっていうところが萩尾さんが少女漫画の神と言われる所以だと思う。
今回作画はほとんどキャラの表情を描くシーンしかなかったけど、背景とか小道具とか描いてるシーンも見たかった。今はアシスタントさんが書いてるのかな。萩尾さんが描くもので一番好きなのは私は自然物なのですが。
とはいえ萩尾さんの作業風景見られただけでももう満足ですはい。
漫勉あと3回あるけど、五十嵐大介回楽しみ。ついにボールペン作画が見られる!